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ニーハン
ニーハン（ニーハン工法）は、シールドトンネルや地下工事におけるコンクリート工事の一種であり、トンネル内面のコンクリート覆工を行う工法です。この工法は、シールド工事やトンネル工事において、トンネル内面をコンクリートで覆って安定性を確保するために利用されます。以下では、ニーハン工法の詳細について説明します。
１．シールド工事におけるニーハン工法
シールド工法は、地下工事やトンネル工事において地盤の安定や地下空間の確保を目的とした工法です。シールドトンネルでは、トンネルの進行方向に盾を利用して掘削を行いながら、同時にトンネル内面をコンクリートで覆工しています。ニーハン工法は、この覆工作業の一部として、掘削したトンネル内面にコンクリートを巻き立てる作業を指します。
２．ニーハン工法の手順
・一次覆工: シールドトンネルの進行方向に盾を進めながら掘削を行います。一次覆工では、トンネル内面に一部コンクリートを塗布し、仮の覆工を行います。
・ニーハン工法の適用: 一次支保（掘削後のトンネル断面の支保構造）の変位が収束した後、ニーハン工法を適用します。
・ニーハン覆工: スチールフォームと呼ばれる全断面移動式のフォーム（型枠）を使い、トンネル内面に均一な厚さのコンクリートを覆い、巻き立てていきます。
・コンクリート硬化: ニーハン覆工後、コンクリートが硬化するまでの時間を待ちます。硬化後、コンクリートの強度が得られ、トンネル内面が安定します。
３．ニーハン工法の利点
・安定性の向上: コンクリートでトンネル内面を覆工することで、トンネルの安定性が向上します。
・強度の確保: コンクリートの覆工により、トンネル内面の強度が確保され、地盤の変動に対して頑強になります。
・作業効率の向上: スチールフォームを使用することで、一定の厚みでコンクリートを覆工するため、作業効率が向上します。
４．ニーハン工法の注意点
・材料選定: コンクリートの材料選定や配合、硬化時間などを適切に管理することが重要です。
・均一な覆工: 均一な厚さでコンクリートを覆工することが必要です。均一でない場合、強度や安定性に影響を与える可能性があります。

ニーハン工法は、トンネルや地下空間の安定性を確保するために重要な工法であり、適切な施工と管理が必要です。この工法は、地下インフラ整備やトンネルの建設において幅広く活用されています。